今回の様な我々技術者を取り巻く環境の変化に、皆さんは積極的に受け入れ対応しなければいけない。
メディアによると、政府は人接触を防ぐ目的を達成する手段の一つとして在宅勤務、テレワークを要求している。
これは、あくまで手段であり、われわれ組込技術者はこのテレワークを目的としてはいけない。
我々技術者はこのテレワークにより生産される成果に着目した行動をとることが求められる。
自動車関連のOEMやTier-1の会社の従業員は在宅勤務を実施しても給与が下がることはない(ハズである)。
3月末から在宅に移行している組織もあり、ま~、そうだろうな、と感じていた。
大事なのは、在宅に移行する時に、PLと在宅期間の活動成果について議論をしているか、である。
仮置きしたDごとに成果物を特定しQに関する要件を取り決めて在宅に移行しないと、オンラインでのテレワークを行っても、時間は経過したがろくな成果物とならず、結果、在宅が解けて皆が会社に集まった時に、「なんじゃこりゃ!」となってしまう。
これが在宅勤務のリスクとなる。
在宅に入る前に、各自の役割と責任を決め成果物を特定し各成果物のQCDをPLと担当者間で握り、在宅に移る、このような、小谷田だったら当たり前の活動を実施している組織が今の自動車業界にあるか????、楽しみである。
以上の様な活動を効果的にする手段の一つがプロセスの存在である。
開発現場が工夫して成熟してきたプロセスを持っていれば、今回のコロナ対応はいとも簡単であり組織にとりリスクでもなんでもない。
効果的なプロセスを持っていない組織、持とうとしていなかった組織は、在宅勤務をするための手段に着目し、本来の産業人としての活動ができない。

プロジェクトの管理を効果的に実施するための工夫を行い、あるべき姿で進捗管理を行っている組織になかなか会えないので不安である。
もともと、自動車業界の開発はQCDに関し数値による議論がないので、効果的な工夫、対応策が明確とならず、変化の必要性が俗人的活動となっており、大事な一度しかない人生を勿体ない、と言うのが小谷田のイメージである。

時に、組込技術者が在宅可能か否かの判断を皆の組織は実施したであろうか。
それは、どのプロセスを実行しているか、により変わってくる。
Vモデルの左辺であれば在宅対応可能。
Vモデルの右辺、SWE.5, 6であれば、在宅環境のPC性能が高ければOKであるが、SYS.3, 4であれば、在宅はできない。
今は、4月なので官公庁関連のシステムを担当している組込技術者は在宅OKであるが、例えば5月の連休向けの販売増を目論んでいるカーナビ開発ではランチェン対応で、とても在宅は無理な時期であろう。
最も、今年はGWもないので、カーナビの販売で目くじらを立てることもないか???
この様な考え方の根拠を持ったうえで弊社の在宅勤務は何%の技術者が対応可能、と言える経営者がいることを期待する。